発言集団「きづな」

10/24/2014

憲法改正の核心とは 「発言集団」代表・中島英迪

Filed under: 未分類 — admin @ 4:58 AM

 第二次安倍政権の歴史的使命は、近頃口にはされてゐないが、「戦後レジームからの脱却」であり、具体的には、その最大の仕事は憲法改正である。
 さて、では憲法をどのやうに改正すべきかについては、甲論乙駁様々な立場があるが、私見では「ともかく改正すれば良い」のである。これは暴論で安易のやうに思はれるかも知れないが、「米国製憲法」を押し付けられ、しかも「平和憲法」として推し戴いて六十数年の現在、「不磨の大典」としてこれを神聖視し、世界遺産登録を口にする者まで存在する。その中心的勢力がいはゆる「朝日・岩波・NHK」であり、無論毎日も日教組も、共産党や社民党もこれを強力に支持してゐる。
 「9条の会」は早くから活発に動いて、憲法第9条を守るための運動を展開してきたが、この度、安倍政権が96条を改正しようと打ち出した為、それを阻止するための「96条の会」が結成された。のん気な保守派の中には、国民も6~7割が憲法改正を支持してゐる、などと楽観視する者もゐるが、その実現はとても生やさしい仕事ではない。いきなり大手からの攻略は難事中の難事なのだ。

 さて、改正の“本丸”は言ふ迄もなく、第一章「天皇」と第九条「戦争の放棄」であるが、この改正には5年や10年といつた短時間に達成できるものではあるまい。96条改正自体が難題で、参院選に当たり不利と見た自民党は、それをほとんど封印したやうに、今日の日本の思想状況からして前途遼遠であらう。
 無論、一点突破を目指して挑戦してみる意味はあるから、改正派の国民はそれぞれの立場で協力すればよい。
 だが同時に、それが失敗し挫折した際の二の矢、三の矢を用意する智慧も磨いておかねばならない。そしてその一つが、何でもよいから「ともかく改正すれば良い」といふ戦略である。なぜなら、いはゆる護憲派は、少しでもこれを改悪すれば日本は再び軍国主義になり戦争に向かふ、と国民を脅し続けてきたし、国民の過半もさう洗脳され続けてゐるから、まづこれを打破するのだ。
 ちなみに、この数ヶ月の朝日新聞・毎日新聞の読者欄を見るがよい。毎日の如く、「戦争反対」、「あの地獄の苦しみは忘れない」、「二度と悲惨な戦争を繰り返すな」、「わが子を兵隊に取られるのはイヤ」、「二度と若者を戦場へ送るな」、「戦争の放棄が一番」、「アジアへの侵略を忘れたか」、「憲法改正は軍国主義と徴兵制に道を開く」、「軍国主義阻止」、「憲法改正絶対反対」、などなど戦争への恐怖を語る文章が掲載されてゐる。
 これらは、二つの新聞の主張そのものであるが、それに同調する数多くの国民が存在してゐることも事実なのである。そこで智慧を働かせて、猛反撥を受ける本丸を避けて、さゝいな条項でも良いから、まづ変へてみるといふ搦手からの攻略を考へるのが賢明であらう。思ひ切つて公明党の唱へる「加憲」から始めるのも一案である。

 では、大手からの“本丸攻め”についてはどうすべきなのか?
 まづ、天皇条項については、第一条の「天皇は日本国の象徴であり、日本国民統合の象徴であつて、その地位は主権の存する国民の総意に基く」を削除ないし修正することである。周知のやうに、これを国民主権の下で天皇の存在が認められてゐると解し、国民が天皇を不要と思へば天皇制を廃棄できると解釈する者が多くなつてゐる。
 またそこ迄行かなくても、保守派の論客で皇位継承を多数決で左右できると考へ、男系主義運動に血道を上げたり、次期の天皇を誰にすべきか選択できるやうな不遜な言論を発表する者も存在する。また皇太子と同妃バツシングの言論も野放しにされてゐる。それらは日本国憲法のこの条項に毒されてゐる結果なのだ。
 天皇存在の神聖性と「君臣の別」を明記した条項へと改正すべきである。
 次に第九条については「戦争の放棄」などは削除すべきである。国際法や国連憲章に明記されてゐると言われるが、それなら個別の国法に掲げる必要はない。国連の常任理事国で「戦争の放棄」をうたふ憲法を持つ国など存在しない。
 国際法では今もなほ、戦争が容認されてゐるのであり、「侵略戦争」を否認してゐるに過ぎない。他国が「正義の戦争だ」と言つて仕掛けてくれば、国家はこれに対して「防衛戦争」だと応じる権利と義務が生じる。反戦、不戦を口にするだけでは容易に支配を許してしまふだらう。
 武力を備へて自衛する権利や交戦する権利は独立国に与へられてゐる。戦争恐怖症の護憲派国民には、アメリカに支配されてゐる現状では日本が戦争に向ふことはあり得ない、と教へてあげることだ。
(「きづな」平成25年9月号より)

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