発言集団「きづな」

10/24/2014

安倍首相への要望、「皇室典範」改正 「発言集団」代表・中島英迪

Filed under: 未分類 — admin @ 4:57 AM

 参議院選挙は、大方の予想通り、自公の大勝となり、ねじれ現象は解消となつた。いよいよ安倍政権の本領が発揮される時期に入つた。国内では成長戦略が問はれ、国外問題では尖閣の防衛が最優先課題である。
 無論、最終目的は憲法改正の大事業の達成であり、そのためには最低あと三年の長期政権を必要とすることは言ふまでもない。保守層は一致して辛抱強く安倍政権を支へるべきであり、靖国不参拝や中・韓との一時的融和策が実施されても短兵急にそれを非難すべきではない。歴史認識を含めてわが国は追ひ込まれてゐる状況にあり、政府には出来る事とできない事があるからである。

 さて、大半の保守層が考へてゐないことで、日本の根幹に関はる重要問題であり安倍内閣のすぐ取り組むべき課題が一つある。皇位継承問題だ。野田政権が「女性宮家」を目指してヒアリングを行なひ、国民各層の声を求めた昨年十二月に政権が交代したが、強い男系論者の安倍氏は「女性宮家」創設が将来の女系天皇につながるとの懸念から、半年以上この重大問題を封印してきた。今後もそのまゝ放置すれば怠慢のそしりを受けねばならないだらう。
 周知のことではあるが、将来皇位が悠仁親王に移つた時点では、宮家は皆無になる。その時を待つてゐれば、皇室の崩壊はとゞめ難くなる。即刻「典範」を改正して皇室の永続を図らねばならないが、方策は二つある。一は「女性宮家」の創設であり、もう一は「旧十一宮家」子孫の皇籍取得である。
 前者については野田内閣が、皇位継承と関はりはなく、愛子・眞子・佳子三内親を当主とする「女性宮家」創設を原案としてゐたが、安倍内閣はこれを引き継ぐべきである。昨年十一月に国民の声を聞いた折、男系主義運動の大量の組織票によつて反対が圧倒してゐたことが公表されてゐる。しかし、このやうな厳粛な重大問題を人気投票並みの低次元の扱ひで終らせるべきではあるまい。
 後者についても、実現に向けた方策を推進すべきであるが、どの家系のどなたを復帰させるのかは、複雑で難問といふことにならう。

 筆者は、女系天皇絶対反対の男系主義者ではないし、旧十一宮家皇族復帰に反対する女系容認論者でもない。最終的には皇室のことは皇室にお任せすべきであり、天皇陛下の御聖断に委ねるのが最善とする慎重派である。たゞ、そこに到る迄の過程については議論せざるを得ないから、国民は謙虚にして慎みを持たねばならない。一介の国民が大上段に「絶対!」を叫ぶ傲慢さは控へるべきで、それを忘れては皇室を語る資格がないと考へる。
 その上で、私見を申し上げれば、「皇室典範」を次のやうに改正することを提案したい。
 1 三内親王のご結婚までに「女性宮家」を創設し、配偶者及び子孫を皇族とする。
 2 女性天皇・女系天皇を公認する。但し、資格者は新たに誕生する子供に限る。
 3 明治天皇と昭和天皇の女系の子孫の中、適格者を皇族とし、廃絶宮家の養子への道を開く。婚姻後は、その子孫を皇位継承資格者とする。
 4 明治天皇と昭和天皇の女系の子孫の中、適格者を三内親王の婚姻候補とする。婚姻成立後は、その子孫を皇位継承資格者とする。

 2に関して付言すれば、側室制度のない現在、必ず男児によつて継承を行なふことは至難である。実際、十数年後には、悠仁親王の縁談が浮上するだらうが、皇妃になる女性が存在するのか疑問である。現皇太子妃バツシングの源は男児を生まなかつたといふ一点から発してをり、男系主義が人を不幸に陥れることは、賢い女性なら誰もが了解しよう。
 「万世一系」を「万世男系」と錯覚したり、破綻したY染色体論にしがみついてゐる場合ではない。生身の悠仁親王に万一、不測の事態が生じれば万事休すとなる。安倍首相の決断を促したい。なほ、3・4の子孫とは、東久邇・朝香・竹田の三家である。
(「きづな」平成25年8月号より)

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